応用理数コース自然科学系 地球科学分野の案内

 

 地球環境問題の深刻化や,世界中で相次ぐ自然災害の猛威など,地球を舞台にして進行している様々な現象を考えるためには,地球の成り立ちから現在までの歴史的変遷を学び,将来に活かすことが必要です.応用理数コース自然科学系の地球科学分野には4人の教員がおり,卒業研究を行う学生は4年生になると各教員の研究室に所属して,地球表層物質の構成や構造,歴史的変遷の把握に基づき,地球物質の解析方法を学ぶと共に地球科学の基本事項を研究します.具体的には,地層と化石を鍵にした地球の歴史的変遷の研究(石田),断層や褶曲などの地質構造の研究(村田),自然災害の地球科学的要因の研究(西山),変成岩の形成と上昇に関わるテクトニクスの研究(青矢)などを行っています.

 

 地球科学分野では,地球科学の基礎から順序立てて学んでいけるようにカリキュラムが組まれています.高校で地学を履修していなくても,基礎から勉強すれば問題はありません.さらに専門的な内容を研究したい人は,大学院へ進学する道もあります.地球科学では,室内実験だけでなく,フィールド(野外)で地形・地層・岩石・鉱物・化石などを調査することがあります.野外での自然観察などが好きな人にもおすすめです.卒業後の進路は,大学院進学をはじめ,公務員・教員や各種の民間企業などがあり,卒業生は広い分野で活躍しています.

 

カリキュラムの構成(地球科学分野の科目)

 

1年

2年

3年

4年

学科共通科目

STEM演習(後)

 

 

 

コース専門科目

(基礎科目)

地球科学の基礎(後)

地球科学基礎実験(前)

 

 

コース専門科目

(必修科目)

 

応用地形学(後)

 

 

 

コース専門科目

(地球科学分野)

 

 

地層解析学(前)

構造地質学1(前)

構造地質学2(後)

地球環境変遷学(後)

地殻岩石成因論(後)

地球科学実験1(後)

応用地質学(前)

岩石解析学(前)

地球科学実験2(前)

地球科学実験3(後)

 

卒業研究など

(必修)

 

 

 

応用理数セミナー

    (通年)

雑誌購読(通年)

卒業研究(通年)

 

卒業研究のテーマ(過去の代表例)

(石田研究室)

・微化石を用いた地質解析(層序・年代解析;地帯区分の解明;付加・衝突帯の削剥イベントと後背地の解析;古海洋の古生物地理と環境変遷)

・国会議事堂大理石の研究(産地と地質学的位置づけならびに学術・文化的意義)

・貝殻群集を用いた吉野川河口や海岸の環境解析

 

(村田研究室)

・大分県三重町地域の秩父帯の地質構造と仏像構造線

・大分県三重町地域の秩父帯を斜断する株ノ木断層

・熊本県人吉地域の四万十帯の地質構造

・淡路島の活断層と撓曲(とうきょく)構造

 

(西山研究室)

・徳島平野に分布する海成層の層序

・地形的特徴に基づく徳島県内の学校の災害危険性評価

・和歌山県南東部,大雲取山地南部に分布する地すべり地形

2011年台風12号豪雨により三重県熊野市で発生した斜面崩壊

 

(青矢研究室)

・眉山地域三波川帯における主変形の剪断センス

・眉山地域三波川帯における変成分帯とエクロジャイト相変成作用の検討

・片理の産状から識別される高越地域三波川帯における3段階の変形

 

卒業生の主な進路:

(大学院進学)

・徳島大学大学院総合科学教育部,

・大阪市立大学大学院理学研究科,

・筑波大学大学院環境科学研究科,

・島根大学大学院総合理工学研究科,など

 

(公務員・教員)

・教育(徳島県・香川県高校教員,塾講師),

・公務員(岡山市役所,徳島県庁,香川県警,香川県地方公務員,広島県地方公務員,福山市役所など)

 

(民間企業)

・環境分析系,

・建設系(地質・建設コンサルタント),

・材料(セメント・コンクリート),

IT・通信,

・サービス(生命保険,冠婚葬祭など),など

 

取得可能な教員免許等:

・中学校教諭一種(理科),

・高等学校教諭一種(理科),

・学芸員

 

先輩からのメッセージ:

地球科学は,地球の誕生から現在に至るまでの,時間的にも物質的にも大変スケールの大きい学問です.また,四国では,興味深い岩石や化石,地質構造がたくさん見られます.恵まれたこの環境の中で,ぜひ地球科学の研究をしてみませんか?

 

各研究室へのリンク:

石田研究室

村田研究室

西山研究室

青矢研究室