日本・アジア × 文学・語学
邵迎建 田中智行 堤和博 富塚昌輝 村上敬一




邵 迎建
SHAO Yingjian


 こんな授業をしています 

 中国現代の文学作品を読みます。中国語の習得が主な目的ですが、言語は孤立した存在ではなく、その背後にはそれを用いる集団の歴史があり、文化があり、価値観があり、いわば、その民族共同体のアイデンティティがあります。言語と共に異(我が)民族のアイデンティティの中核にまで触れる大切な作業を皆さんと一緒にやります。

 こんな研究が出来ます 

 現代中国の文化・文学ならば、なんでもお手伝いします。演劇でも映画でも構いませんが、一つだけ覚悟して欲しい事項があります。それは、基礎資料のほとんどが中国語であるということです!

 自己紹介 

 中国四川省の出身です。辛いものなら、誰にも負けないつもりでいます。

 専門と関心 

 専門は中国現代文学・文化です。現在、戦争時期(1937-1949)における上海の話劇・映画を研究しています。

 ひとこと 

 前世紀末、21世紀には平和の時代が到来すると言われていました。安全で豊かな生活が全人類に訪れるように、平和に包まれた世界の実現に向けて、私も微力を尽くしていきます。

著書のご紹介・単著

著書のご紹介・共著

 

伝奇文学と流言人生
 

伝奇文学与
流言人生


戦時上海
1937-45年
 

建国前後の上海
 

娯悦大衆



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田中 智行
Tomoyuki TANAKA


 自己紹介 

 横浜から赴任してきました。蕎麦好きでしたが、すっかりうどんのおいしさに目覚めました。

 こんな授業をしています 

 一年生向けの中国語の授業のほか、漢文訓読で文語文を読む授業や、白話小説を読む演習をしています。

 専門と関心 

 中国明代後期に飛躍的に発展したジャンルである白話小説(口語体小説)を研究しています。『西遊記』が好きで勉強を始めました。学部生の頃に初めてまともに『金瓶梅』を読んだのですが、何をどのように表現しようとしているのかまるで分からず、この作品ときっちり向き合ってみたいと思い、大学院以来の研究テーマとなりました。

 こんな研究が出来ます 

 中国の古典文学のうち、宋代以降の作家・作品で卒論を書く場合、基本的には私が担当します。とはいえ、私自身もまだまだ知らないことばかりです。一緒に勉強していきたいと思います。

 ひとこと 

 君一人しかとらえて離さないようなものに興味を持つな、という意味の言葉があります。一方で、自分が考えなければ誰も答えてはくれない問題に取り組むのが研究です。自分の問題意識に対して常に懐疑的であって下さい。それでもなお残った問いを、堅実な方法でしぶとく考え続けることです。資料の集め方や論の立て方など、考える具体的な作法の習得には、先生方も大いに協力して下さるはずです。




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堤 和博
Kazuhiro TSUTSUMI


 こんな授業をしています 

 共通教育では奈良・平安時代の和歌。学部では古典文学研究の基礎と講読等。演習も勿論担当。

 こんな研究が出来ます 

 文学研究の基本は対象を愛すること。作家でも、作品でも、ジャンル全体でも、方法でも。その上で、自分が好きなものならなんでも研究できます。古典の範囲(原則江戸時代まで)なら何を卒業研究のテーマにしても私が指導します。指導してみせます。

 自己紹介 

 紹介するほどの自己は持ち合わせていませんが、知っておいてもらった方がよいと思うのは、ネイティブの大阪弁しか喋れないことです。外国語も含めて。共通語と、きつくない方言の聞き取りはできます。ちなみに、東京方言を喋りながら「私は標準語を喋っている」と言う者に対しては嫌悪感を覚えます、もとい、教育者として教育的指導を行います。 

 専門と関心 

 専門は平安時代10世紀頃の文学。特に『蜻蛉日記』や和歌。時代背景を捉えた上で、作者が何を表現したかったかを追究する研究をしています。

 文学の隣接分野として当然歴史にも関心があります。事情により、専門ではないのすが授業で扱った経験がある関係上、日本古代国家の成立期のことに特に関心があります。

 なお、古代国家成立の問題は授業で言及するかも知れませんが、諸君が卒業研究でテーマにする場合は、指導教員は衣川になります。

 ひとこと 

 最近思うのは、大学で学ぶ際には、「問題」「方法」「結論」の三つが鍵語になるのではないか。つまり、自分で(他人から与えられたり指示されたりするのではなく)研究する問題点をみつけ、それを解決する方法を身につけ、そして自分オリジナルの結論を出せる力を獲得するのが大学で学ぶ目的だと思います。

 そのためには、研究史から勉強する必要があるのですが、まあ、そんなことは入学してから授業で講じていきましょう。

著書のご紹介・単著

 

歌語り
歌物語隆盛の頃
 

和歌を力に生きる
―道綱母と蜻蛉日記―



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富塚 昌輝
Masaki TOMITSUKA


 専門と関心 

 日本の近代小説がどのように成立したのかについて考えています。また、日本の近代小説がどのように読まれたのかについても考えています。具体的には、坪内逍遥、二葉亭四迷、尾崎紅葉、樋口一葉、夏目漱石等の小説作品について研究しています。また、石橋忍月という小説家兼批評家、『出版月評』という批評誌等に注目して、近代小説の読み方についても研究しています。

 こんな授業をしています 

 共通教育では「近現代文学の世界」を担当しています。学部では「日本文学講読」の近現代のパートを担当しています。小説のストーリーを追っていくだけではなく、「家族」や「都市」といったテーマを設定して、その観点から小説を読み解いています。そのことによって、ストーリーを追うだけでは見えてこない小説世界を浮き上がらせることを目指しています。小説世界を複雑に見ること、延いては世界を、人間を複雑に見ること、そんな姿勢を身につけるきっかけを提供できればと考えています。

 自己紹介 

 東京の出身。八王子の山の中で育ち、大学もそこに近い山の中。森に遊び、水に戯れ、虫魚を友とした少年時代。傍ら野球にも打ち込み、こちらは高校まで。大学で本に出会い、大学院で本にのめり込み、以来、遅々たる読書の日々。ぶらぶらするのが趣味とは言えない趣味ですが、本屋、古本屋、図書館、文書館等々、本のあるところに吸い込まれていきます。

 こんな研究が出来ます 

 日本の近現代文学を対象とした研究ができます。対象、テーマ、方法などは問いません。

 ひとこと 

 かつて詩人の富岡多恵子さんは「Between」という詩の中で「誇ってよい哀しみはふたつある」として、「あなたがわからない哀しみ」「あなたがあなたである哀しみ」のふたつを挙げました。愛するあなたのことがわからない。それはとっても哀しい。けれども、だからこそ、あなたが他ならぬあなたであり、かけがえのない存在であることがわかるのです。そうであるならば、その哀しさは誇ってよいというわけです。わからなくなる力を身につけましょう、わからなさの前で立ち止まる勇気を持ちましょう。わからないこと、それはかけがえのない他者との出会い、未知の世界への入り口の合図かもしれません。そんな予感に満ちた作品を前にしたならば、芸術家の岡本太郎さんの言葉を借りて、誇りを持ってこう叫びましょう。「なんだ、これは!」


著書のご紹介・単著

 

近代小説(ノベル)という問い
日本近代文学の成立期をめぐって

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村上 敬一
Keiichi MURAKAMI


 自己紹介 

 熊本市出身です。子どものころは、毎日阿蘇山を眺めて暮らしていました。徳島に来る前は、15年間神戸の女子大学に勤務していました。東京、大阪、広島にも住んだことがあります。おいしく楽しくお酒を飲むのが好きです。温泉も大好きですが、最近はスーパー銭湯のサウナで我慢しています。

 こんな授業をしています 

  共通教育の「日本語の敬語」では、具体的な敬語のしくみと運用のバラエティに注目しつつ、対極にある若者語の実態についても取り上げています。大学生の言語生活において、自分自身の問題として具体的に考えてもらえるような内容を心がけています。同じく「世界の中の日本語」では、国内外の日本語教育の現状をふまえつつ、日本語に軸足を置いた国際交流、多文化共生の問題を考えています。

 専門と関心 

 専門は、日本語学です。学部は、当時まだ珍しかった日本語教育学科で学び、大学院では地域言語を研究しました。
 地域方言の研究では、新しい方言から古い方言への「変容」の様子や、方言と方言の接触による「改新」の実態に興味があります。徳島の方言は、関西方言からの直接的な影響を受けつつも伝統的な古態も維持していて、研究対象として面白いと思います。
 学生時代には、日本語を学ぶ多くの留学生と親しくなりました。母国に帰り、日本語教育の場で活躍する友人たちとともに、日本語研究、国際交流も進めています。

 こんな研究が出来ます 

 地域から世界まで、日本語に関することに興味がある人は、ぜひ研究室を訪ねてください。最近では、徳島の「地域言語」に関わる問題として、中・高生を対象とした方言調査、高年層を対象とした談話資料の保存に取り組んでいます。「日本語教育」については、国際センターの先生方や地域の方々とともに、徳島における日本語教育や、異文化理解、多文化共生の問題を解決するための実践を進めます。

 ひとこと 

 地域言語と日本語教育に関わることで、机の上で学んだこと以外の歴史、文化、地理、そして人間そのものが、少しずつ見えてくることに気づかされます。日本語の研究も、面白いと思います。




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