以下は一例です。「複眼的な思考」を学ぶために、他にもさまざまな授業を用意しています。

<「コース・コア科目」の例>


実用外国語演習


 学部共通科目の「実用外国語基礎演習」で培ってきた英語・中国ド語・ドイツ語・フランス語の基礎力を、聴き取り、会話に力点をおいた少人数の集中的トレーニングによって、現実の異文化交流の場面、さらには実践的コミュニケーション力を要する将来の職場でも充分通用するレベルにまで引きあげることを目的とする。そのために、BBCPBSCCTVなどのニュース・ディベート番組を利用してのリスニング訓練に、ネイティブ教師によるディスカッションおよびプレゼンテーション指導を効果的に組み合わせ、学生個々のコミュニケーション能力の向上をはかる。


比較社会論


 アメリカになぜ離婚が多いのか,シングル•マザーになる女性が多いのか,家族が政治論争の争点になるか,貧富の格差が途方もなく大きいのか,人種的偏見がかくも強くはびこるのか,犯罪が多いのか,等々のさまざまな不思議を,アメリカ社会の特質から講義をする。授業ではアメリカのドラマや映画を補助教材に用いる。比較社会的な視点をみにつけることで,いまの,そしてこれからの自文化の家族や社会を考えるツールを獲得してもらいたい。


比較文化論


 従来の専門分野にとらわれず,比較という手法を用いながら,学際的・総合的な文化研究を目指していく比較文化的考え方を理解することを目的とする。日本を含む世界の様々な文化の在り方や影響関係について,担当の教員がそれぞれのアプローチで解説していく。「文学(レトリック、物語・民間伝承など)」「宗教」「思想」「異文化教育」「映像表現」などを大きな柱にして,具体的な話題から普遍的な文化の問題を掘り下げる。



<「コース選択科目」の例>

欧米 アジア 日本
文学
英米文学講読


 119世紀のイギリス小説を読む.より広い視野のもとに,イギリス文学を生み出したイギリスという国の理解も含めて様々な多角的アプローチを試みるが,特に,19世紀の小説家トマス?ハーディの短編を読みながら,当時の結婚をめぐる制度や,因襲的な考え方,宗教,時代思潮,風俗,女性の置かれていた立場などを考えてみたい.作品の理解を通して,虚構の世界から,現実の世界を逆照射しつつ,普遍的な問題である男女の恋愛と結婚の問題を時代のコンテクストの中に置いて理解してみたい


東アジア文化論講読Ⅰ


 李漁(1611~1680)は清初に活躍した文人で、戯曲・小説によって知られる。その随筆集『閑情偶寄』(1671)は上演本位の戯曲論で知られる他、女性美、家屋、調度、飲食、園芸、養生を取り上げ、その享受方法を説いた書物である。こうした李漁の作品中から読みやすく興趣ある作品を選び精読する。

日本文学講読Ⅰ


 文学作品の読解とは表面上の意味を読み取る(古典で言えば単に現代語訳する)だけではすまされないのは勿論である.作品の成立した過程やその時代の状況などを考慮に入れながら,作者が真に訴えたかったことを慎重に読み取っていかなくてはならない.藤原道綱母の作である『蜻蛉日記』は,夫兼家との不如意な結婚生活を赤裸々に綴った作品と言われる.それはそれで間違いではないのであるが,『蜻蛉日記』という作品にはそのような言葉では説明しきれないような様々な要素・性質も含まれている.そのようなものは,いかなる考察過程を経れば導き出せるのか,文学史も視野に入れた講読を通して解説していく.


歴史
ヨーロッパ史研究


 イギリスの近代史を,いわゆるグローバル・ヒストリに位置づけて論じる.イギリスの歴史は,一時期を除いて第二次世界大戦以降植民地を喪失するまで,帝国の歴史である.この過程は,現代のグローバル化社会の出発点ともいえ,現在に至るまで世界の様々な地域に影響を及ぼし続けている.イギリス国内のことがらを理解する上でも,このような観点は欠かせない.たとえば,イングランド人,スコットランド人,ウェールズ人がそれぞれの文化的差異を含みながらも,イギリス人というアイデンティティ(ブリティッシュネス)へと統合されてきたのは,帝国の存在があったためである.。



アジア史研究Ⅱ

 本講義では、中国北部の地域社会の視点から中国近代史を論じる。主として山東省南部の20世紀前半を対象とする。ただしその“近代的世界”とは、ある日突然に生み出されたものではありえず、その理解の為には“前近代的世界”へのまなざしを欠くことはできない。同時代の観察者による中国社会論をふまえつつ、19世紀末以前の社会の議論も積極的に行うこととする。


日本史基礎研究


 本講義では,近世から近代の歴史史料の解読を行い,歴史史料を分析する力を養うことを目的とする.史料を読解することによって,過去の時代の社会や文化の様相を理解することができるようにしたい.また,文献資料と地方史料の両方を史料として使用し,古文書を解読する力(すなわちくずし字の解読)も身につけるようにしたい.
日本近世史料の解読,分析による実証方法の修得.

  

思想


ヨーロッパ思想研究

 まずヨーロッパ思想のバックボーンをなす古代ギリシアやヘブライの思想の基礎を学び,続いて近代哲学の基礎を築いたデカルトからヘーゲル・ドイツ観念論に至る近代哲学の基礎を学び,フランス・ドイツを中心とした現代哲学(科学認識論と現象学)の基礎を学ぶ.


東アジア文化論講読

 李漁(1611~1680)は清初に活躍した文人で、戯曲・小説によって知られる。その随筆集『閑情偶寄』(1671)は上演本位の戯曲論で知られる他、女性美、家屋、調度、飲食、園芸、養生を取り上げ、その享受方法を説いた書物である。こうした李漁の作品中から読みやすく興趣ある作品を選び精読する。


日本史研究Ⅱ

 古代から近代までの日本史について,トピック的に史料を提示して,社会の変化を理解し,史料にもとづいて歴史的事実を確認することについて考察する.四国や徳島の事例を取り入れることで,地域への理解を深めるように努める.


文化
デスクトップミュージック


 現代では音楽の製作にシンセサイザーやコンピュータは不可欠な物になっている.これらの機材を使いこなすことが一部の人にだけ許された時代はすでに終わり,今日では非常に身近な存在になっている.しかし,これらの機材の能力を充分に生かすためには,身につけなくてはならない新しい知識も多く,さらに多種多様な音楽への理解も大切である. この講義ではデスク·トップ·ミュージックに必要な知識を学び,実践に役立てることができるようにすることを目指す.コンピュータとシンセサイザーを組み合わせた音楽制作の方法について学ぶ.

東アジア文化論

 東アジア文化論では,文学作品を中心として,古代から近現代に至る中国の文化を様々なテーマから解明し理解していくことを主眼に於て講義を行っていく.そうすることによって、中国文化の基層に流れているものを考えていきたい.
 本講義は,唐・宋・明を田中が,清から現代までを邵が担当する.そして,各時代の文化的特質を様々な事件や社会現象を通して,幅広く考えていく.


地域文化論


 同等に価値のある「文化」が複数存在するという世界観は,20世紀にようやく発見された.だが「文化」は,発見されたと同時に,近代化のなかで消え去ってしまうと考えられてきた.ところが21世紀の現在,「文化」はマイノリティによる権利獲得運動,民族紛争,観光・地域おこし,医療・福祉などの文脈でかつてなく強い力を持っている.このような今日の「文化」をめぐる問題は,いわば自分の隣にいる文化的他者との共存を可能にする社会の実現に向けた課題である.
 本講義はそのような「隣にいる文化的他者」との共存をめぐる現代的な諸問題に関する理解を深めるために,さまざまな「文化」と出会い,関わり,理解を深めるためのセンスを養うことを目的としている.



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