まにあっくな本
ここでは、一般書店で購入できない書籍とその入手方法を紹介いたします。

浜野龍夫編著
 水辺の小わざ 改訂増補第二版
山口県土木建築部河川課発行,288 pp.A4版 フルカラー) 3,000円(税込み)
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【購入方法】
購入希望の方は、以下の (有)フロム・ワン もしくは(有)五衛府デザインまで、お気軽にお問い合わせください。
遠方への発送も可能ですが、送料と代金振込み料が別途必要です。まとめてご注文されるとオトク。
<問い合わせ先>
有)フロム・ワン(担当:倉重) TELおよびFAX 083-925-4101
なお、浜野(徳島大学)がまとめて購入し、研究室に在庫を置いておりますので、手渡しで受け取れる方は浜野に連絡してください。領収書が必要な方にはフロム・ワンが発行します。また、本書のデザイナーでもあるフロム・ワンの倉重さんが、『山口市近隣でまとまった部数でお申し込みいただく場合は、直接お届けできるかも』と言ってましたので、該当される方は尋ねてみちゃってください。

【内容】
 平成19年(2007年)に出版した「水辺の小わざ」は川の総合辞典です。その初版には、『水辺の小わざとは、流域全体の生態系をより豊かにするために、川の中のいろいろな生きものの一生や川全体の特性を把握し、小規模でありながらもその水辺にふさわしい効率的な改善策を様々な視点で工夫する山口県独自の取り組みをいう』と定義されています。この言葉は、河川環境が急速に悪化している中で理想的な多自然川づくりを行う施工予算が工面できない現場のジレンマから生まれました。このままでは間に合わないとの危機感からスタートしたこの取り組みは、長州がとりくむ川づくりの平成維新として紹介され、全国に波及しました。
 「水辺の小わざ」は増刷を重ねましたが、平成23年(2011年)に改訂増補版第2刷を出版した後は絶版となっていました。しかしながら、復刊を望む声が相次いだことから改訂増補第二版を刊行しました。この版は、平成20年(2008年)の改訂増補版の生きもの図鑑を最新のものとした上で、さらに巻末に「水辺の小わざ」から10年、と題して、「水辺の小わざ」の足跡や、特に小わざ魚道についての最新の情報などについて16ページを加えた構成としています。

【目次】 青字は旧版から最新の内容に改訂 赤字は新しく加筆 
第 1 章 明日の水辺を考える 1. これからの水環境と水辺の小わざ (1)森・川・海をつないで生きる (2)水辺の小わざとは 2. これからの河川行政 (1)山口県の河川の特徴 (2)治水、環境、流域からの視点  3. これからの内水面漁業 (1)現状と課題 (2)漁業・養殖業の振興 (3)漁場環境の保全 (4)流域の活性化
第 2 章 川の基礎知識 1. 河川の基本用語 2. 河川構造物の種類 3. 河川の土木工法 4. 多自然川づくり 5. 山口県の川の水質 6. 川の水質と生物 (1)川の水質と指標生物 (2)底生動物による川の水質判定 (3)魚介類の生息条件 7. かんたんな水生生物の調査方法 (1)注意すること (2)生物の調査方法 (3)採集後の処理  8. 生息場の価値を数値で表す方法 (1)I F I M に基づく河川生息場評価の概要 (2)PHABSIMによるマイクロ生息場評価 (3)生きものの好みを数値化する HSC (4)椹野川ホタル水路の例 9. 川の漁業 (1)川の漁業と海の漁業 (2)関係の法令のいろいろ (3)内水面漁業協同組合と漁業権 (4)遊漁規則制度 (5)川漁師の漁具と漁法 10.川あそび (1)川ガキことわざ十カ条 (2)とる (3)あそぶ 11.絶滅危惧種
第 3 章 山口県の川の生きもの 1. 生活のスタイル (1)通し回遊型と非通し回遊型 (2)遊泳魚と底生魚 (3)水辺の小わざと4つのグループ 2. 川の生きもの図鑑 (1)魚 スナヤツメ/ニホンウナギ/ワカサギ/アユ/シラウオ/ゴギ/サクラマス(ヤマメ) /サツキマス(アマゴ) /ニジマス/サケ/カワムツ/ヌマムツ/オイカワ/ハス/ウグイ/タカハヤ/ワタカ/イトモロコ・タモロコ/ムギツク/モツゴ/カマツカ/ニゴイ・コウライニゴイ/ズナガニゴイ/コイ/ギンブナ/アブラボテ・ヤリタナゴ・タイリクバラタナゴ/ドジョウ/オオシマドジョウ・‘ヤマトシマドジョウ’種群 /チュウガタスジシマドジョウ/イシドジョウ/ギギ/アカザ/ナマズ/ミナミメダカ・カダヤシ/ニホンイトヨ /ペヘレイ/カムルチー/オヤニラミ/オオクチバス/ブルーギル/カワアナゴ/ドンコ/ゴクラクハゼ/クロヨシノボリ・ルリヨシノボリ/カワヨシノボリ・シマヨシノボリ・オオヨシノボリ・トウヨシノボリ/ヌマチチブ/ウキゴリ・スミウキゴリ/シロウオ/カマキリ/カジカ(大卵型) /カジカ(中卵型) /山口県の河川に生息する魚類一覧表 (2)エビ・カニ スジエビ/テナガエビ/ヒラテテナガエビ/ミナミテナガエビ/ミゾレヌマエビ/トゲナシヌマエビ/ヤマトヌマエビ/ヒメヌマエビ/ヌマエビ/ミナミヌマエビ/アメリカザリガニ/サワガニ/モクズガニ/アカテガニ (3)貝 イシマキガイ/マルタニシ/カワニナ/サカマキガイ/スクミリンゴガイ/イシガイ/マツカサガイ/ヌマガイ/ヤマトシジミ/マシジミ (4)ホタル ゲンジボタル/ヘイケボタル
第 4 章 生態系による山口県の河川の流域区分 1. 生態系の復元に向けて 2. 生態系タイプと特徴 3. 河川の流域区分 (1)小瀬川水系 (2)錦川水系 (3)由宇川水系 (4)屋代川水系 (5)田布施川水系 (6)島田川水系 (7)末武川水系 (8)夜市川水系 (9)佐波川水系 (10)椹野川水系 (11)厚東川水系 (12)有帆川水系 (13)厚狭川水系 (14)木屋川水系 (15)綾羅木川水系 (16)川棚川水系 (17)粟野川水系 (18)掛淵川水系 (19)深川川水系 (20)三隅川水系 (21)阿武川水系 (22)大井川水系 (23)田万川水系  4. 漁業生態系の確保
第 5 章 水辺の小わざの種類と適用 1. 小わざの分類と実例 水辺の小わざマップ (1)自然に学ぶ (2)魚道 水辺の小わざ魚道(中央設置型)/水辺の小わざ魚道(側面設置型)/水辺の小わざ魚道(変動水位対応型)/水辺の小わざ魚道―他県の事例と効果/45 度斜面に沿って流れる水際(階段式魚道の改良)/H 鋼を利用した水量調節/小水路の制水ブロックの千鳥配置/堤体に斜路を持つ頭首工/迷入を防ぐブロック配置/迷入を防ぐ可動ブロック/農業用水の排水による呼び水/魚道下のエントリー場所/水位変動に対応した複数の魚道群/緩傾斜の水路護岸基部/護岸法面や水路の仮設隔壁/魚付林と石の下の隙間/護岸の木々と岩の組み合わせ/増水・渇水時の避難場所/元祖水辺の小わざ魚道  (3)横断工作物 岩盤への堰の設置/堰下のプール/中央を下げた帯工/石の横断的配置/流速を抑える木杭/根固めをしながら淵をつくる木杭/堤体の植生 (4)落差工 粗石による段差解消と川下のプール/粗石による階段状のプール/水量に応じて水面幅が変化する粗石水路 (5)水際 木杭による水際/すき間を持たせたコンクリート杭の水際/根固めを兼ねた石積の水際/市街地の小河川の石の水際/既存の石材を利用した水際/川砂利の利用/感潮域の水際[/水際に植生を残す維持管理 (6)支川との接続 粗石とプールによる接続[/緩傾斜の小段落差による接続/大きめのヒューム管の出口を下げて接続/ヒューム管の中の生息場/小水路の斜路接続/小水路とヒューム管の接続 (7)澪筋 岩盤掘削による流路断面の確保/岩盤掘削による流路と淵の整備  (8)その他 増水時の生物の避難場所/PHABSIM によるゲンジボタルの生息場整備/時間に学ぶ:一の坂川のホタル護岸/時間に学ぶ:木屋川のホタル水路 (9)追補:魚道 側壁を切って魚を誘導―水辺の小わざ魚道からの発想/新たな発想で小わざへチャレンジ 2. 生態系タイプによる小わざの選択 3. 心の小わざ 謝辞/参考文献/プロフィール/あとがき〜川づくりは魚とりから
「水辺の小わざ」から 10 年 1.「水辺の小わざ」の足跡 (1)理念誕生から出版まで (2)前版からの変更 (3)「水辺の小わざ」からの広がり 2.堰を災害復旧して岩盤はつり魚道 3.進化する水辺の小わざ魚道 (1)施工方法 (2)効果判定 4.小わざの心、未来へのエール
あとがき/プロフィール



浜野龍夫 著 シャコの生物学と資源管理

日本水産資源保護協会発行 水産研究叢書51,215 pp.(A4版) 1700円(税込み,送料別)
 日本産シャコ類全56種の検索が可能な図鑑を含む本が2005年3月に発売されています。シャコの生態の紹介だけでなく、それを著者自身が解明した過程(調査法、飼育法、生態解析法など)を盛り込んで、甲殻類の研究方法の教科書として使うことを考えて執筆しました。たとえば、コラムとして解説している項目は、巣型をとるポリエステル樹脂や硬化剤の取り扱い上の注意、食性の頻度法と出現頻度、イブレフの摂餌選択指数、最適採餌戦略の餌価値、指数の考え方、夜行性の甲殻類の行動観察、大量飼育と個体識別,水温と発育速度の関係式,数式の選択方法,生物学的最小形,甲殻類幼生の飼育テクニックとサンプル観察法,網目と採集用具によるサイズ選択性,成長式と個体差などです。この本は社団法人日本水産資源保護協会の研究叢書シリーズ51として発行されたもので、一般書店では販売されていません。専門書としては市価の半値以下だと思います。専門家に限らずどなたでも購入できます。
【購入方法】日本水産資源保護協会あてに連絡を:メールアドレスedc-jfrca@fish-jfrca.jp FAX 03(3534)0684